VIV-ARTE® 学習モデル

VIV-ARTE®学習モデルは、ハッチ/マイエッタのキネステティクの概念に基づく動きの分析、マイネル/シュナーベルのスポーツにおける運動学習のための3段階モデル、認知的徒弟制(構成主義の概念をもとにした学習)に加えて、ドロテア・オレムのセルフケア理論、運動学・運動生理学およびウルム大学病院と協力して実施した3つの学術研究をその拠り所としています。

 

VAPとVAT®を臨床や介護現場で応用するための理論的・実践的なスキルを、このVIV-ARTE®学習モデルに沿った授業を通して習得していきます。中心テーマである日常の看護・介護のなかで動きの維持・改善をプロフェッショナルに行うために求められる感覚、運動能力、双方向的にインタラクションする能力、物事を関連付けて考え行動する力をトレーニングするために活用します。

行動パターン

尚、VIV-ARTE®キネステティク・プラスでは、ハッチ/マイエッタによるキネステティク6つの各原理をさらに3つの小項目に分類し、各小項目に複数の「動きの基準」と「誘導の基準」を割り振っています。これらの基準を用いて、介助者のスキルのトレーニング、モビリゼーションの動作やその他のケア介入がさらに適切に実践できるようになります。

VIV-ARTE®学習モデルで学ぶ

VIV-ARTE®学習モデルを使って、キネステティクの全6原理を参照し患者の運動能力(条件要素)を分析し、基本項目(基本的な進め方)から、日常のケアで患者の動きを維持改善するための看護戦略である行為スキーマ(個別の介護戦略)を策定します。

 

また、キネステティク(運動感覚)に基づいた学習方法の一つが、体験学習です。VIV-ARTE®学習モデルの授業では、①理論学習と②身体を使った体験、そして③必要となる動きやハンドリング・スキルのトレーニングをバランスよく組み合わせて教えます。受講者は人の動きの基本項目について習熟していきます。接触と動きを介してリードし従うための感覚能力トレーニングして、動きの細かい違いを感じ取り、周りと細やかに関わり、人の動きの各局面(ある動きが示す一つの側面)を識別し、整理して、接触と運動感覚を介して伝えることを学びます。

 

運動感覚は、主に体験を通して学ぶものです。VIV-ARTE®学習モデルの授業は、理論の学習と、身体を使った体験および必須である動作・対応の訓練をバランスよく組み合わせて行われます。モジュール毎に学習することで、細かく段階を追って、受講者は人間の動きの基本項目について習熟していきます。かすかな違いを感じ取ること、繊細に振る舞うagierenこと、人の動きの各局面(ある動きが示す一つの側面)を知覚し識別すること、触覚と運動感覚を介して伝えることを学びます。

 

VIV-ARTE®3段階で行うモビリゼーション

介助を必要としている人は、ウォームアップ、機能トレーニング、クールダウンという3段階をふみながら順番にモビリゼーションしていきます。各段階は、次の内容から構成されています。

第1段階:ウォームアップ

  1. 身体意識を呼び起こす

  2. 残存能力を体験する

  3. ウォームアップ

  4. 動きの流れを準備する

第2段階:機能トレーニング

  1. 日常生活動作をサポートする

  2. 動きの流れを練習し、セルフコントロールを促進する

  3. 力 & コンディションを鍛える

  4. 協調性を改善する

第3段階:クールダウン

  1. 到着する & ささえがある

  2. 安楽な姿勢を整える

  3. 体重を分散する

  4. リラックスできるようにする、痛みを緩和する

 

VIV-ARTE®動きの診断

患者・要介助者の動きを維持・改善しようとすれば、まず現状を把握することが必要です。動きの診断を行って、主要問題や残存能力を6つの原理別に整理・評価して機能範囲を見極めます。

 

日常生活動作をどの程度自立して行えるかを、機能評価テストMOTPA*を活用してセルフコントロールを評価・分析し、数値化します。その結果をもとに、患者・要介助者の動きを維持・改善するための手段を計画します。

*MOTPA、Dr. M. Brach, Münster大学, Westfalen

授業では、各モジュールの内容に合わせて作成され、動きの診断に必要な要素を網羅した「臨床実習のための書式」を使用します。要介助者のその時の状態を把握するための評価・分析ツールとしてだけでなく、この書式が介助戦略の立案に生かされ、継続性のあるケア(介助)のために活用されることが期待されています。