VIV-ARTE® キネステティク・プラス 動きの学校
「VIV-ARTE®キネステティク・プラス 動きの学校」は1998年、ハイディ・バウダー ミスバッハによってドイツ・ウルム市で設立されました。緑色のロゴにもあるVIV-ARTE® (ヴィヴ・アルテ)とは生きる術を意味します。同じくロゴにあるクロヒョウとともに、動きのクオリティと、共に学ぶ喜びを表しています。
同社の代表をつとめるハイディ・バウダー ミスバッハは、看護師としての幅広い臨床経験と看護部長も務めたその知見から、当初より日常の看護・介護の中で動きを維持し改善していくことを一貫して提唱してきました。社名にある「キネステティク・プラス」とは、その考えに基づいて開発された看護・介護のための方法論を意味し、これに基づき、看護・介護現場のニーズに応えた二つの教育プログラムVAP(ケア・コンセプト)およびVAT®(トレーニング・コンセプト)が開発され実施されています。これまでに多くの看護・介護の担い手と教育者アドバイザー390名・ティーチャー127名を育成・輩出しています。
キネステティク・プラス
VIV-ARTE®の社名の一部でもある 「キネステティク・プラス」は、ハッチ/マイエッタによるキネステティクを出発点として、各種プロジェクトの実績、ウルム大学病院との共同学術研究の結果、そして看護理論および運動学・運動生理学上の知見をもとにさらに進化させたものです。
1995年より99年にかけて、四肢麻痺者とその家族やアシスタントの協力を得て、バリアフリー化されていない環境での腰痛の予防、身体に優しい移乗方法を開発・検証したのがキネステティク・プラスの始まりです。当時参加した脊髄損傷者には、次のようなQOL(Quality of Life)の改善がみられました。
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痙縮、恐怖感、疼痛、循環動態の問題、褥瘡および感染症の減少
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バランス能力の改善とセルフコントロールの向上
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自宅という環境を離れてみようというモチベーションの向上